高橋 美子(たかはし よしこ)氏の作品を紹介します。
立春も過ぎた6日信楽に初雪が舞いました。
積もるというほどではありませんでしたが庭の木々の枝は
雪で冬の装いを見せ、らしい景色を楽しませてくれました。
冬至と春分のちょうど中間にあたる日が立春だといわれていて
旧暦では一年の始まりの日と考えているため
この日を基準に様々な決まりや節目が存在するそうです。
八十八夜とか。
まだまだ空気は冷たくても日差しに輝きを増し
庭の隅を陣取っていた苔も青々と広がり、
その裏側では一月七日の七草がゆの時には探して見つからなかった
ナズナや、田ぜりや、ハコベがびっしりと茂っています。
明るい季節へと一歩ずつ近づいているような気配で、
なぜか深呼吸をしたくなるような毎日です。
例年なら日陰に雪が残り、手水鉢などに厚い氷が張り
終日霜柱が消えなかったのに。
椿の花が美しく咲きほこっています。
(つばき)