ギャラリー有楽【信楽】

有楽だより

作品紹介 古谷 和也作 『蹲壺』

2023年06月01日 更新

古谷 和也(ふるたに かずや)氏の作品を紹介します。

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曇り模様の多い景色に緑色の濃さが一段と増し、

山ぼうしの白い花が緑の葉の上にかぶせられたように目立って咲いています。

周囲の田んぼもいつの間にか植え付けが終わり、

まわりはいっそう緑一色

六月の和名「水無月」は「水が無い月」ではなく

「無」が「の」にあたる連帯助詞なので「水の月」とも言われています。

田に水を引く大切な時期で、なみなみと水を張った田の中で

稲の苗がそよそよと風にゆれています。

夜になればそこで行われる蛙の合唱もにぎやかです。

せんだいはぎや花菖蒲が雑草の中からのぞき出るように咲いています。

庭の隅では梅の実が青く大きくなり、

山椒の実も香りとともに収穫の時を迎え、

淡竹のたけのこも四方ににょきにょきと顔を出し、

野ぶきも大きい歯をゆさゆさとゆすぶっています。

野趣あふれるお味を食生活に取り入れようと

台所での細かい仕事も忙しい毎日です。

柚子の花が今、満開です。

 

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(せんだいはぎ)

作品紹介 高橋 楽斉作 『耳付花入れ』

2023年05月15日 更新

髙橋 楽斉(たかはし らくさい)氏の作品を紹介します。

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なんとなくあわただしく感じたゴールデンウィークも過ぎ

落ち着いた日常が戻ってきました。

その間、有楽としましては、たくさんの人々にご来店いただき

大変ありがたく感謝申し上げます。

五月八日は長く続いていた新型コロナが

感染法上の五類に移行でマスク生活にも強制されず。

とはいえ誰もが心置きなくと言える日まではもう少しですね。

感染対策に対して今後ともみんなが協力し合うことが大切かと

思いますが嬉しいことです。

信楽では朝夕の気温は例年より低いのではと感じるほどですが

日中はとてもさわやかな緑の季節になりました。

さざんか、つばき、かくれみのなどの木の葉は照葉となり、

庭全体を美しく見せかけてくれています。

あやめ、しょうぶ、かきつばた、しらん、

よめな、みやこわすれ、えびねらんの花も咲き、

なぜか紫色を主に次々と周囲を飾ってくれています。

おがたまの木の花がよい香りをその辺にはなって

みんなを振り返らせています。

 

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(みやこわすれ)

作品紹介 石山 哲也作 『花瓶』

2023年04月28日 更新

石山 哲也(いしやま てつや)氏の作品を紹介します。

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桜の花が散ってみすじつつじが山のあちこちで美しく咲き、

今はこれぞ藤色とばかりの藤の花が

いろいろな山の大木に絡みながら房ぶさと垂れて咲いています。

桜が終わると蕨の季節。

冬枯れ残る地面からニョッキと伸びてくるその姿は

奇妙でもあるが愛らしい。

採ることによって次々と新芽が出るらしい。

蕨は地下茎にエネルギーをでんぷんとしてため込んで

驚異的なリカバリー能力を発揮するらしい。

山菜取り大好きさんは夏ごろまで信楽の野山で

蕨採りを楽しんでおられるとか。

雑草を引き残した空き地にはタンポポ・スミレが一面に咲き、

庭の木の隙間にはしゃがの花がたくさん咲いています。

有楽では例年のように作品展と銘打った案内は致しませんが

店内にいろいろ新しい作品を並べて

皆様のご来店をお待ちしています。

ゴールデンウィーク是非ぜひご来店下さい。

 

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(ふじ)

作品紹介 小林 勇超作 『花入れ』

2023年04月15日 更新

小林 勇超(こばやし ゆうちょう)氏の作品を紹介します。

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今年は春が暖かいせいか

信楽でもいつもより季節が早く進んでいるように思います。

桜の花も例年より十日ほど早く咲きました。

でも開花から三、四日で夜半の風雨にさらされてしまいました。

「三日見ぬ間の桜かな」と言われる言葉の通り。

花の命は短く、生命の息吹輝く快適な季節も短く貴重だと。

庭の木々が日ごとにぐんぐんと緑の葉を茂らせ、

特に一雨ごとにその変化の度を大きく感じさせてくれています。

こぶし、ぼけ、くろもじの花は当然のようにその場所を飾って落ち着き、

次に咲く利休梅や、黄、白のヤマブキの花に

エネルギーを送っているような感じがするほどです。

社会では真新しい大きめの制服の可愛かった小学生さん、

着慣れないスーツ姿が初々しかった高校生や社会人の方々を

見ていましたが互いになれて、四月もはや中旬。

四月は新しいことを始めるにも絶好の時とも思います。

優しい春の風がそっと背中を押してくれているのかも。

 

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(つばき)

作品紹介 鈴木 大弓作 『花入れ』

2023年04月01日 更新

鈴木 大弓(すずき ひろゆみ)氏の作品を紹介します。

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四月は年度替わり、新しい年度の始まりです。

進学そして卒業と社会や社会人たちは年度替わり

将来への夢と新しい環境への緊張が交差する日々になります。

信楽では朝夕はまだ暖房が恋しい毎日ですが、

日中吹く風は暖かく、優しい光も春の景色に色を添えています。

野原には、ふきのとう、よもぎ、つくし、たんぽぽ、

ばいも、すぃせんの花が咲き、庭では、くろもじ、

れんぎょう、まんさく、みつまた、みずきなど

いずれも黄色い小さい花を咲かせ

上も下も色彩あふれた春の景色が広がっています。

人々の季節に『春の皿には苦みを盛れ』と言葉だけが残されていて

ふきのとう、つくし、たんぽぽ、たらのめ、こしあぶら等を

食するのですが、これらに含まれている苦み成分

「植物アルカロイド」は冬にたまった老廃物を追い出し

新陳代謝を促す働きがあるとか。

元気に散歩も楽しみたいと思っています。

 

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(つばき)

作品紹介 谷 穹作 『掛花入れ』

2023年03月14日 更新

谷 穹(たに きゅう)氏の作品を紹介します。

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3月6日は啓蟄でした。

冬の間地中で巣ごもりをしていた虫や動物たちが

きゅうに暖かくなった信楽でもひょっこりと顔を出し、

土の中で眠っていた種も新芽を伸ばしているようです。

暖かい地方では桜の開花予想の話もされているようですが

当地の桜の枝はまだ棒のようなもので

待ち遠しい気さえします。

今、一番元気なのはハコベです。

小鳥の好物でひよこ草と呼ばれ、

小さい五枚の花弁が深く切り込んで十枚にも見え

白や薄水色の可愛い花が大きい樹の根元をびっしりと埋めています。

たくましさがあふれているように思えます。

21日は春のお彼岸

この春分の日を中心に前後三日間

彼岸の成り立ちは浄土信仰に加え

 太陽の動きや天文学も合わさっているようです。

この日は太陽が真東から昇り真西に沈むと。

何も思わず過ごしている毎日ですが

「自然を讃え、生物を慈しむ日」

生命の息吹を感じながら先祖に感謝し、

生きていることの意味を考えたいと思います。

今は椿の花がたくさん、とても美しく咲いています。

 

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(おうばい)

作品紹介 神崎 継春作 『花入れ』

2023年03月01日 更新

神崎 継春(かんざき つぐはる)氏の作品を紹介します。

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うららかな春の日差しを心待ちにする2月下旬の信楽は

例年にない低温の日が続き、その上生活に支障がないとはいえ

3回ほどは雪でまっ白な朝を迎えました。

猫のように暖かいお布団にじっとくるまっていたいなと思いました。

過ぎた2月22日、猫の日だったんですってね。

「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂にちなんで

日本全国の愛猫家からの公募で1987年に制定されたようです。

ご近所でも猫と一緒に暮らしておられる人が多いようです。

猫の鳴き声は世界共通かと思うので世界中同じ日かと思いましたが

各国で猫の日は違っているようです。

猫をはじめ動物との触れ合いは癒しの効果があるといわれ

直接触れ合いが無くても動画や写真で

その可愛さにホッとするのもいいですし

一緒に寄り添ってくれる動物への感謝の気持ちも伝えたいと思います。

弥生3月。

陽ざしが景色に色を差しています。

何がとはいえなくても雑草が緑の香りを放ったり、

日当たりの悪い場所から沈丁花が咲いていることを

知らせるにおいを放ってくれます。

部屋では家々にひな人形を飾り、

供えられた菱餅の三色は白い残雪、

雪の下から出始めた若草の緑、桃の花の桃色で

春のめでたさを表しているようです。

 

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(つばき)

作品紹介 上田 直方作 『花入れ』

2023年02月15日 更新

上田 直方(うえだ なおかた)氏の作品を紹介します。

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二月に入って節分・立春・年の初めだからと

初という言葉の付くいろいろな行事、

そのうえ例年にない大雪

でも今日などは身を刺すような寒さも少し緩み、

陽の光が柔らかくなったような気がします。

庭に出ると体が春を感じたのか

『春は名のみの風の寒さや』と唱歌・早春賦が

自然に心から口から声になって出てきました。

日足が伸び木々の芽も次第にその準備を整えているようで

春の気配は感じますが「春告鳥」と呼ばれる鶯は

あまりの寒さに啼くのをためらっている。

まさしくそんな時候ですよね。

長く続いたマスク生活も状況次第で

外すことを考えても良い段階に入ったとか。

マスクを外してみると木々の緑のかすかな香りがして

植物の存在に気づかされます。

視界が広がり関心が外へと向かうことで感じる

幸せな気持ちを思い出しました。

とはいえまだ安心できる暖かさには及ばないと思います。

庭の手水鉢にも厚い氷が張っています。

そう遠くはない春を楽しみに過ごしたいと・・・

 

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(なんてん)

作品紹介 古谷 宜幸作 『花入れ』

2023年01月31日 更新

古谷 宜幸(ふるたに のぶゆき)氏の作品を紹介します。

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暖かかった毎日から今年も雪が降らない冬かなと思っていた1月23日。

朝目覚めてみるとベールをかけたような一面の薄雪で

枯れ木も花が咲いたように美しく

みとれるような世界でした。

次の日、24日は雲が雪を運んでくるように

厳しい雪降り、その直後に陽が出て

何もなかったかのように雪を溶かし、

雪ひと時と言われた言葉を思い出す一日でした。

次25日の朝、すべて雪に包まれた銀世界、

測ってみると家の庭で18センチの雪。

早や如月

体感では2月が一年で最も寒く、樹氷やつららや

雪景色など冬の自然が創る美しさを楽しむのですが

暦の上では4日がもう立春です。

立春は冬至と春分の中間にあたるという日で

旧暦では一年の初めと考えられ

この基準に行事の決まりや節目が今でも存在しているようです。

そしてその前日が厄払いを行う節分。

邪気を払い春の準備をするようです。

信楽の節分は柊(ひいらぎ)の小枝にいわしの頭を結わえ付け

邪気の代表である鬼を寄せ付けないとか。

今もこの日は各家の門前に置かれています。

鬼が「いたや、くさや」と逃げるとか。

 

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(つばき)

作品紹介 谷 穹作 『掛花入れ』

2023年01月15日 更新

谷 穹(たに きゅう)氏の作品を紹介します。

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2023年はうさぎの年、干支では「癸卯(みずのとう)」

干支は十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)の組み合わせ

十干は甲、乙、丙など一から十までの数字で、

十二支は子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、

酉、戌、亥という年ごとの動物です。

今年の「癸卯」の「癸」は、植物の種子が

大きくなったという意味から誕生を待つ状態を示し、

「卯」は茂という字に由来するから

春の訪れを感じさせると。

今年は努力が実り花開くという縁起のよさを

感じさせるといわれています。

本当にそうであってほしいと願わずにはいられません。

七草がゆも過ぎ常の日々が戻ってきました。

昨日と同じように空が明るくなって一日が始まるのに

何かが違うように思うお正月の朝の不思議。

毎朝のように目にする美しい朝焼けに

手を合わせて思いを新たにする自分が居る。

これはわたしだけのことなのか。

日本の北の地方からは大雪のニュースが毎日届いているのに

信楽は例年になく暖かく雪もありません。

梅の花がぽつぽつと咲いています。

 

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(つばき)

新年のご挨拶

2023年01月01日 更新

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作品紹介 澤 克典作 『花入れ』

2022年12月15日 更新

澤 克典(さわ かつのり)氏の作品を紹介します。

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暖色の色々を薄く延ばして重ねたような

冬の夕暮れの静かな美しい空の色

見ているうちに暮れていく一日。

十二月も残すところすこし。

風は冷たい。

今まで辺りを舞っていた紅葉した落ち葉も片づけられ、

冬の日差しを受けた木々が揺れています。

庭では椿の花が咲き目立っています。

中でも白い花の侘助つばきがたくさん咲き、

周りを白くするほどたくさん落ちています。

実のなる花木は今がとても美しく色鮮やかで、

お正月には子孫繁栄を願って

生花として飾られるのが常のようです。

十三日の事始めが過ぎ正月を迎える準備に忙しい毎日です。

大掃除、お部屋の設え、買い物、お料理、賀状等々・・・と。

来年もどうぞ平和で幸せな年でありますように。

 

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(つばき)

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