ギャラリー有楽【信楽】

有楽だより

作品紹介 澤 克典作 『花入れ』 

2024年07月15日 更新

澤 克典(さわ かつのり)氏の作品を紹介します。

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七夕の夜はとても美しい星空でした。

伝説では天帝に引き離された織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)が

鵲の翼に乗って天の川を渡って年に一度逢瀬を楽しむ日。

空を見上げて思いを膨らませていると

愉快な気分になりました。

夜は静かで過ごしやすいのですが

昼間は高温多湿でギラギラの太陽と、

急に降りだす賑やかな雨に驚いています。

おかげで草も花も木も生き生きと育っています。

信楽では7月20日土曜日午後7時より火まつりが行われます。

信楽の中心部を舞台に新宮神社から

愛宕神社の間で行われる火まつりは

江戸時代から続くと伝えられ

火への感謝と安全を願うお祭りです。

愛宕神社は愛宕山の山頂にあって

火の神と土の神と技術を伝来させた渡来系一族のことか

須恵器の神をまつり新宮神社を摂社として

平安前中期頃に創建されたそうです。

近くに暮らす人や陶器に関係する人が

大きい松明を自分たちで作って山を登っていくのが見えて

とても美しいものです。

皆様も火まつりにどうぞご参加ください。

 

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(はんげしょう)

作品紹介 澤 克典作 『壷』

2024年07月01日 更新

澤 克典(さわ かつのり)氏の作品を紹介します。

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すっかり濃い緑色一色に囲まれている毎日です。

気がつけばあっという間に半年が過ぎました。

7月は文月

折り返しの月です。

年初に立てた目標を振り返り軌道修正をしたり、

加えるべきことを加えたりして残りの半年を

しっかりと生きたいと思っています。

有楽では今、夏椿が咲いています。

今年は例年になくたくさんの花をつけました。

濃い緑色の伸びのびとした葉の中に

真っ白い花が一輪一輪凛として

品位もよく一日の命を満足げに咲いています。

そして苔の上に散ってももう一日眺めて楽しんでいるのです。

たっぷり水分を含んだ土地には、

どくだみ、ほたるぶくろ、ねじばな、半夏生(はんげしょう)

半夏生は開花すると葉の半分が白く変化し、

花が終われば葉が再び元の緑色に戻ります。

よくできていて不思議に思います。

秋の花で少し早いのではと思いますが

なでしこも咲き始めました。

 

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(なつつばき)

作品紹介 澤 克典作 『花入れ』

2024年06月14日 更新

澤 克典(さわ かつのり)氏の作品を紹介します。

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水を含んだ青々としたビロードのような苔の上に

乗っている笹の葉、掃除をすましたのに

どうしてこんなに意地悪をと思うほどの毎日が続いています。

この笹の葉は庭の南側に位置する私の家の

ほんの小さな淡竹の籔からのいたずらで。

竹って季節をあらがうようなところにあり、

草木が色づくころには青々と自らが春の装いとなる。

やや場違いのその様子は「竹の春」と呼ばれ

季語にもなっているとか。

それなら今は竹の秋ですよね。

枯れていく葉を散らしているらしい。

今日もギラギラとした太陽の元空は青く

吹く風もさわやかな信楽の自然です。

西の地域では梅雨入りとかの言葉も聞きますが。

そんな気配は全くなくさっぱりとした初夏というところです。

庭には、あじさい類、ほたるぶくろ、

おかとらのお、あざみ、どくだみ、しもつけなどが咲いて

例年ならそれぞれの花の色が

雨ににじみ出ているように咲いているかに見えるのですが

今年は晴れの日続きですので

花として凛としてたくさん咲いています。

二十一日は夏至

北半球では太陽の市が最も高くなり

昼間の時間が最も長くなります。

くちなしの花の香りが漂っています。

 

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(ほたるぶくろ)

作品紹介 鈴木 大弓作 『壷』

2024年05月31日 更新

鈴木 大弓(すずき ひろゆみ)氏の作品を紹介します。

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家の周りの田んぼはすべて植え付けが済み

静かな田園風景に心も満たされています。

所々青々としたまま残されている場所は

本年度の休耕田だそうです。

水をいっぱいに張った田んぼには

苗が縦横等間隔にきちんと並べて植えられ

早く大きくなあれと応援したくなるような気さえします。

夜になると蛙の合唱でにぎやかです。

六月の和名は「水無月」

「水がない月」ではなく「無」が「の」にあたる

連体動詞なので「水の月」と言われています。

十日は入梅

湿気が多く過ごしにくい毎日が想像できるのですが

この雨は土の中の養分を吸収しやすい状態にし、

光合成による有機物の合成をさせるとか。

田植え直後の苗の生育にとって

またいろいろな植物の成長にも欠かすことが出来ないようです。

雨に濡れた紫陽花もいいですよね。

いまたくさん咲いています。

鮮やかで美しい色と大きい花に元気をもらっています。

雨の日も、晴れの日も。

 

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(こばのずいな)

作品紹介 鈴木 大弓作 『粉引花入れ』

2024年05月15日 更新

鈴木 大弓(すずき ひろゆみ)氏の作品を紹介します。

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連休の信楽陶器市の時には多くの人々にお運びをいただきました。

有難うございました。

あれから十日が過ぎましたが野の風景がすっかり変わり

田園地の様相に驚いています。

新芽の草が生え茂っていた田んぼが美しく耕され

お米の苗を植える準備が整ったということです。

大きい機械が動いて、いつの間にと思うほどに変化し、

地域によっては田植えがすっかり終わったところもあるのです。

お百姓さんが鍬を肩にかまを腰に差して

農道を急いでいらっしゃったのは昔話のようです。

庭には、あやめ、しょうぶ、いちはつ、しゃが、みやこわすれ、

えびねらん、しらんなどの花が咲いています。

木々はすべて緑の濃淡で個性のある美しさを作っています。

緑一色の山すそにまっ白のなんじゃもんじゃの花が咲いて、

大きい木ごと風に揺らぎ緑と白の

とても美しい世界を作っています。

おがたまの花の香りが漂っています。

 

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(えびねらん)

作品紹介 鈴木 大弓作 『壷』

2024年04月30日 更新

鈴木 大弓(すずき ひろゆみ)氏の作品を紹介します。

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散り行く桜を見てそれぞれが何かを思っているうちに…

夜半雨が降ってあくる日、

青空に眩しさを感じている刻々に

周囲はすっかり緑に包まれました。

新緑に風薫る五月です。

太陽を浴びた草や葉、木々の清々しい香りが

湧くように漂ってきます。

この時期ならではの一つに春の山菜があるのですが

今年はすべてが一週間ほど早く、

その旬も過ぎました。

よごみ、こごみ、わらび、ふき、たけのこ、たらのめなど。

寒い冬を土の中で過ごし、ようやく芽吹いた山菜には、

からだにたまった毒素を排出する働きがあるとか。

『春の皿には苦みを盛れ』という

先人の知恵に感心しながら味わっていただきました。

庭の刈込つつじなどは、

いつの間にと言いたいほど美しく変わり

緑の円をいくつも描いて楽しく踊っています。

山でもつつじ、やまさくら、ふじのはななどが

緑の間に間に色を添えています。

信楽では焼き物の市が五月六日まで行われています。

有楽へもぜひお越しください。

お待ちしています。

 

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(れんげつつじ)

作品紹介 鈴木 大弓作 『花入れ』

2024年04月15日 更新

鈴木 大弓(すずき ひろゆみ)氏の作品を紹介します。

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信楽は今、美しい桜の花に囲まれています。

生活のひまひまに桜を愛で、

今年も良いことの多い年になりますようにと

吹く風に舞い散る花に祈るように願いを込めています。

特に四月は始まりの時、転機の月でもあるので

誰にでも悲喜こもごもの思い出があるだろうと思います。

桜の花は色淡く香りもほのかで見る人の心を打つ。

でも当の桜は春の訪れとともに開花し始め、

満開になるかならないうちに風に吹かれて

一斉に散ってしまうことも。

日本の国土に根差した固有の花であると

幼い時に聞いたことがある。

集団の美である。

個を主張しない。

散り際が潔いとも。

桜と並んで今山に咲くたむしばと言う

こぶしの花に似た真っ白い花

派手さはないのですが清楚でこれも美しいものです。

自然に増えているのか昨年にはなかった場所に

すいせんが空き地や庭の隅にたくさん咲いています。

どこにいてもお花見が出来そうな信楽です。

 

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(ぼけ)

作品紹介 澤 克典作 『壷』

2024年04月01日 更新

澤 克典(さわ かつのり)氏の作品を紹介します。

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今日から卯月

新年度の始まり

肌寒い日もある信楽ですが気分はすっかり春。

日も随分と長くなり自然の新しい息吹も感じられます。

真新しい大きめの制服の可愛い小学生さん

着慣れないスーツ姿が初々しい高校生や新社会人の方々を見て、

変わりのない生活を続けている自分の生活を振り返り

ほんの小さなことでも計画的にやってみようと思うのも春ですよね。

活気つける、エンジンをかけるなど元気よく勢いつける

意味のある始まりの季節です。

庭の片隅の私が雑草群と言っているところに

今年は雨が続いたせいか青々と敷き詰めたように

しょうじょばかま、おだまき、ばいも、ほととぎす、

しらん、ふじばかま、たんぽぽなどがはえて

楽しそうな雰囲気を作っています。

伸びた梢には、ねこやなぎ、れんぎょう、

くろもじ、さんしゅうとみつまたなど。

それらは地味な花ばかりでまだ咲いていないんですが、

しっかりと春を知らせてくれています。

季節の移ろいにワクワクしながら

皆さんと一緒に素敵な毎日をと願っています。

 

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(ばいも)

作品紹介 神崎 継春作 『壷』

2024年03月14日 更新

神崎 継春(かんざき つぐはる)氏の作品を紹介します。

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春に三日の晴れなしと言われている言葉がぴったりの空模様の信楽です。

朝夕はまだ冷え込みますが例年より暖かく

梅の花はもうその盛りが過ぎ

椿の花などは美しく開花するほどに

多くの小鳥たちにその花の蜜を吸い取られ

美を誇る花弁までもダメになる状態です。

ヒヨドリより小さい小鳥たちがたくさんいて

賑やかに花や新芽をついばんでいますが

私の思う雑草だけは何にも邪魔されず

すくすくと育っているのです。

陽気が満ち自然界に生命があふれる三月

別れの月

卒業や進学、就職の準備や移動、転職と

新たな生活やさまざまの挑戦を始める人も多い時

誰にでも期待と緊張が同居するとき。

土手にタンポポと梅毛(ばいも)の花の

新芽を見つけました。

 

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(つばき)

作品紹介 鈴木 大弓作 『蹲壷』

2024年03月01日 更新

鈴木 大弓(すずき ひろゆみ)氏の作品を紹介します。

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今春は暖かいせいか

いつもより季節が早く進んでいるように思います。

信楽でも白梅や購買が今満開で

ほんのりとその香りを放っているようです。

菜の花はまだまだですが吹く風や湿気は

菜種梅雨を思わせるような感じで

予報とは別に連日小雨が降り注ぎ

苔、草木を潤しています。

と思っていると時々雲間から明るい日差しが見え

ホッとした気持ちにさせてくれます。

でも二月二十七日は信楽に今冬二度目の雪が舞いましたが

積もりませんでした。

今日から弥生。

草木「いやおい」から来た名前で

木草がますます生い茂ること。

三月と言えばひな祭り。

その歴史や地域の習わしはいろいろですが

信楽では昭和に入って戦後も嫁入り道具として持参されたもの、

女の子が誕生して内祝いに求められたひな人形を

三日に飾られ、桃の花、菜の花と一緒に桃の節句として

華やかに春を迎え入れているようです。

啓蟄の日はまだなのに庭で虫たちを

ひょっこり目にして驚いています。

 

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(つばき)

作品紹介 谷 穹作 『蹲壷』

2024年02月15日 更新

谷 穹(たに きゅう)氏の作品を紹介します。

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立春が過ぎたとはいえしばらくは厳しい寒さとの戦いを覚悟して

自然とのサイクルに寄り添いながら

元気を出して過ごしている日々です。

ここ数日は毎朝まっ白に霜が降り

田畑や屋根を覆っています。

統計上では一月下旬の大寒から

二月中旬辺りまでが寒さのピークだそうです。

水についてもこの時期の水は『寒の水』と呼ばれ

雑菌が少なく発酵もゆっくり進むのだとか。

味噌や醤油の仕込みに珍重され

家でも遠い昔母が近所の人たちと手伝い合いをしながら

味噌、醤油つくりに台所に立っていたことを

懐かしく思い出します。

一つ例年になかったことですが、

庭の梅の花が一輪一輪と三輪咲いているのです。

今までは花桃も梅も同時に咲いていたように思うのですが。

二月は足早に季節が進むとき。

小さい春を見つけることで心豊かに過ごしたいです。

 

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(つばき)

作品紹介 荒川 智作 『大壷』

2024年01月31日 更新

荒川 智(あらかわ さとし)氏の作品を紹介します。

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例年なら霜柱で盛り上がっている庭の地面も

今年は緑色にしっとりと落ち着いていて、

いつもの冬の庭と違う雰囲気を作り出しています。

日頃の生活の中で空気や木々、くさぐさなど

身近な自然に触れるたびうれしく、

生きる力が湧いてくるように感じています。

私も自然の一部であり、自然はすべて循環している。

そんな当たり前のことをいまさらのように思うのです。

大寒の頃、テレビでは最強の寒波が来るといわれ

心配していましたが信楽では雪も降らず

強風にもならず冷え冷えとはしていましたが

おかげさまでことなく過ぎました。

雪が雨になったせいか

木の芽が心なしか膨らんできているようで

小さい春を見つけたような気になっています。

それもそのはず四日は立春ですものね。

立春とは冬至と春分の中間にあたる日で、

旧暦では一年の始まりの日と考え

その前日が厄払いの行事をする節分。

椿の花が春を案内するように静かに咲いています。

 

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(つばき)

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