ギャラリー有楽【信楽】

有楽だより

作品紹介 小林 勇超作 『花器』

2025年06月15日 更新

小林 勇超(こばやし ゆうちょう)氏の作品を紹介します。

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今年もあっという間に折り返しの六月が過ぎていこうとしています。

本当に年々月日の経つのが早く感じるようになり

もう半分なんて嘘でしょうという気持ちです。

梅雨入り宣言ははっきり聞きませんが

ここ数日傘の必要な日が続いて雨の毎日です。

勢い良く伸びた新緑が天からの潤いを受け

よりのびやかに見えあじさいやホタルブクロの花も美しく

花そのものが楽しんでいるように咲いています。

二十一日は夏至

昼が一番長い日

太陽が最も高いのに最も暑い日が夏至でないのはなぜ。

太陽の光が一番強い日と

地面や空気が最高に温まった状態になる日が

ずれているからだそうです。

太陽の光は熱として届いているのではなく

電磁波という形で地球に届き、それを受け取った物質が

反応することで熱を発生させているようです。

これから暑さに向かいますが、

心、体、暮らしなど十分にその準備をして

健康に楽しく過ごしたいものです。

 

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(ほたるぶくろ)

作品紹介 石山 哲也作 『刻紋瓶』 

2025年06月01日 更新

石山 哲也(いしやま てつや)氏の作品を紹介します。

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あじさい、はなしょうぶ、あやめ、かきつばた、つゆぐさ、

みやこわすれ、しらん、つるききょう、せんだいはぎなど

紫色の花や緑が雨ににじみ出るように咲いています。

梅雨入りが宣言されたわけではないのですが

夜半は連日雨音を聞いていて、

来る日はさわやかな朝を迎えています。

六月の和名は水無月

水の月ですね。

谷水を引く大切な時期で古くから田畑と

かかわりのある様子がうかがえます。

家の周りの田んぼも植えたばかりの時は

浮いているのかと思うほどひょろひょろと頼りなかった苗が

水の中ですくすくと育ちたくましく伸びてきました。

日中は夏日のようですが信楽では朝夕の気温がまだ低く

初夏と言ったさわやかな落ち着いた緑の季節です。

一日からは衣更えで一層夏を感じさせてくれることでしょう。

 

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(みやこわすれ)

作品紹介 杉本 祐作 『壷』

2025年05月14日 更新

杉本 祐(すぎもと ゆう)氏の作品を紹介します。

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ゴールデンウィーク中に行われた信楽の陶器市や作家市

沢山の人々にお越しいただき交通渋滞は招きましたが

賑やかに楽しく過ごさせていただきありがとうございました。

一日は、立春から八十八日目の八十八夜で

信楽では朝宮地区を中心に新茶が摘み取られおいしい季節。

三日は憲法の日

憲法は権力が暴走せぬようにタガをはめ、

人々の自由と権利を守る

そこで今の自分の考えや行いをゆっくりしっかり考える日。

五日は立夏、そして子供の日

若葉がすくすくと育ち命輝く季節です。

家の周囲の田んぼも植え付けがほとんど終わり風景が一変しました。

蛙も合唱をしていてにぎやかです。

今年はお米に関心があるからかあちこちに残された休耕田には

何を植えられるかなど気になります。

おがたまの花の匂いがほのかにして

晴れた日をより楽しくしてくれています。

くろろうばい、せんだいはぎ、うつぎ、こでまり、

えびねらん、あやめの花が今、満開です。

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(えびねらん)

作品紹介 杉本 貞光作 『蹲壷』

2025年04月30日 更新

杉本 貞光(すぎもと さだみつ)氏の作品を紹介します。

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半袖で過ごしても良い日中の気温ですが

朝夕は毛糸のカーディガンが欲しい気もする毎日です。

野山の様子もすっかり変わり、

木々皆新芽に覆われ山全体が大きく見えます。

そしてそこに今は、みすじつつじ、

こぶしの花に似たたむしば、ふじの花が咲いて美しいです。

庭の刈込のつつじなど大きく形作り

位置を示し華やかさを添えています。

毎日勢いのある植物の成長を見ていると

私たちもエネルギーが湧いてくるようで励まされるような気がします。

五日は端午の節句。

男の子の成長を祝う節句ですが

五月人形と一緒にこいのぼりを飾る風習があります。

江戸時代に男児が生まれたことを祝って

戸外に立てたことが始まりだそうです。

唱歌にあるように屋根より高く泳がせていたのですが

いつの間にか今の部屋飾りになったようです。

こいのぼりの棒の先についている球体は

「天球」と言って神様を呼ぶ目印、

その下の矢車は幸運を射止め邪を払う、

五色の吹き流しは魔よけとしての飾りとか。

田んぼはいつの間にか耕され、

田植えの準備が進められています。

 

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(ふじ)

作品紹介 伊藤 昭人作 『蓋物』

2025年04月14日 更新

伊藤 昭人(いとう あきと)氏の作品を紹介します。

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信楽の里の桜は、今、満開です。

いつの頃からか「三日見ぬ間の桜」という言葉があるようですが、

今年もお天気が危ぶまれています。

桜の花のつぼみが気張って膨らんでくる様子を

桜の「笑いかけ」というそうですが

花の咲いたとき以外ほとんど目を向けてこなかった自分に気づくこの頃です。

庭の周囲にはくろもじの花、雪柳、黄花山吹など

競うように咲いています。

四月も半分が過ぎました。

「花冷え」『寒の戻り』という言葉のとおり

寒暖差の大きい毎日です。

八日は「花まつり」

お釈迦様のお誕生日でした。

生まれてすぐ東西南北それぞれ七歩ずつ歩み、

右手は天を、左手は地を指し

「天上天下唯我独尊」

天にも地にもただ一人、かけがいのない命の

大切さについて宣言されたといわれたのですと。

小ころお世話になっていたお寺の保育園で

園長先生からこのお話を聞きました。

快適な貴重な季節を楽しみたいものです。

 

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(くろもじ)

作品紹介 杉本 祐作 『壷』

2025年03月31日 更新

杉本 祐(すぎもと ゆう)氏の作品を紹介します。

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今は梅の花が満開です。

今年は開花が早いような気がします。

いつもの年なら梅・椿・桃の花が同時に咲いているのに

桃は少し遅れているようです。

と言っても3・4日のことですが。

信楽は外気温が低いのか桜の花はまだその様子が全くなく

でも木の幹の中では濃密な桜の精が堂々と流れ

開花の準備をしているのでしょう。

布などに染めている桜色は

ごつごつとしている樹皮から取り出された色らしく、

それも開花直前の木でないと

あの美しい桜色は出せないとか。

生命の息吹輝く快適な季節も短く貴重ですよね。

三月は年度末で人・物・事へのお別れの多い時、

自分の気持ちにも決断すべきことの多い時でした。

四月は新しいことを進めるのに絶好の時、

自分らしい楽しみを見出せたら気負わず

できるところからできることを

少しでも進めてみてはと思います。

この春風もその私たちの背中をやさしく押してくれると信じて。

ばいもがかわいらしい花をつけています。

 

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(ばいも)

作品紹介 木村 華陀作 『花入れ』

2025年03月15日 更新

木村 華陀(きむら かだ)氏の作品を紹介します。

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静まり返ったようで変化のなかったような自然の草や木が

どことなくもぞもぞとうごめきだしているような気配のする庭そのあたり。

沢山いる小鳥たちも木々の新芽を探してついばんでいるのでしょうか。

五日は二十四節気の一つ啓蟄を迎えました。

長い冬の眠りから虫や動物たちも

外界の気配を伺っているのでしょう。

一進一退を繰り返して季節が廻りくるのでしょうね

雲の間から春の日差しとさわやかな風を感じて外に出ると

小鳥が飛び交いながらさえずっていたり、

親指の爪ほどのみどりが一面に地面を覆っているので覗くと

春の花の場所取りをしているのです。

陽ざしが少しずつ強くなってくる。

紫外線も多くなるのでしょうね。

一方まだ湿度も気温も低い日もあり一口には言い尽くせない。

強い風が吹き、チリ、ホコリに加えて花粉が増えることで

春は一年の中でも空気中の浮遊物が多い時。

さらに三寒四温と言われるような気温の差が激しいのもこの時期。

信楽の山で「とさみずき」の花が咲いているのを見つけました。

 

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(つばき)

作品紹介 加藤 肇作 『壷』

2025年03月01日 更新

加藤 肇(かとう はじむ)氏の作品を紹介します。

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二度目の強烈寒波の影響で寒い日が続き、

信楽も毎朝まっ白い雪景色に包まれていて

春を探そうにも雪の中。

でもこれが春というのか周囲は積雪で寒々としているのに

道路には全く雪がなく溶けてしまっているのです。

今年は一度も雪かきはしませんでした。

その後ポカポカ陽気の二三日。

例年のように寒の戻りもあるでしょうが。

三日は桃の節句。

桃の開花期に重なるだけでなく

桃の木が「仙木」と呼ばれる神聖な木で

邪気を払うパワーがあると認められていたのだそうです。

今では女の子の祭りというイメージですが

もともとは春を寿ぎ無病息災を願う行事だったそうです。

現にこの頃は寒暖差が大きく体調管理が難しいということだったと。

信楽ではまだ気温が低く桃の花のつぼみも固いので

昔から旧暦の三月三日をひいなの日として楽しんでいます。

地域の人たちは奈良の東大寺の二月堂で行われる

お水取りが終わると春が来ると信じて待っているようです。

楽しみがたくさん詰まった春。

目で見て肌で感じてワクワクしながら過ごす毎日です。

 

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(つばき)

作品紹介 谷野 明夫作 『象嵌壷』

2025年02月15日 更新

谷野 明夫(たにの あきお)氏の作品を紹介します。

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これが空色ですと言えるような美しい青い空、

そして冷たい大地に冷え冷えとした大気が満ちて

冬晴れ、冬日和というかの毎日が続いていました。

今季最強の寒波と言われた八日土曜日の朝、

信楽では今季初めての積雪に見舞われました。

それもふんわりと薄化粧をしたほどに。

そして朝の日差しとともに自然に溶けていきました。

また二度目の寒波が来るとか。

信楽では例年分厚く張る手水鉢などの氷もそれほどではなく、

時々見かけた軒先のつららも全く見なくなりました。

葉を落とした庭の木々も内側では

春の準備に忙しいのでしょうが今は突っ立っています。

繊細な枝枝をよく見るとその姿は

芸術作品のように美しく感じられます。

一日の活動時間も長くなりました。

でもまだまだ寒さの中です。

季節の移ろいを探しながら素敵な三月を迎えたいと思います。

「はるよこい。はやくこい。」

 

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(つばき)

作品紹介 古谷 和也作 『壷』

2025年02月01日 更新

古谷 和也(ふるたに かずや)氏の作品を紹介します。

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二月は一年で最も気温の低い寒い日が続く時なのですが

ここ信楽は例年より暖かく感じる晴れの日が多いせいか

季節が早く進んでいるように思います。

二日は節分。

三日は立春とあって、その言葉を聞くだけでも

陽光の明るさは心なしか春のようです。

濃い緑一色のさびしいというか落ち着いた庭の中を

いろいろな小鳥たちが何かを探しているかのように

ついばんだり行きかったりしています。

二日の節分は各地で各家庭で節分会が行われ、

邪気を払って春の準備をするようです。

40歳(初老)、60歳(還暦)、77歳(喜寿)、88歳(米寿)に

達した人などのお宮参りや、豆まき、

柊の小枝にいわしの頭を差した柊いわしを門において

邪の象徴とされる鬼を追い払う習慣が今も続いています。

早春のあたたかいような光を感じながら

優しい気持ちで毎日を過ごしたいと思います。

 

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(さざんか)

作品紹介 高橋 美子作 『面取り一輪差し』

2025年01月15日 更新

髙橋 美子(たかはし よしこ)氏の作品を紹介します。

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皆様、よい新年を迎えられたでしょうか。

有楽もより素晴らしい信楽焼の今を広く世間に発信するべく

もっと工芸の勉強をしていきたいと思いました。

今年の干支は巳で畠の番人と言われていますが

脱皮する蛇のごとく新しい気持ちで精いっぱい励みたいと思っています。

七日は七草がゆを食しました。

七日は「人日(じんじつ)の節句で無病息災を願う行事食。

お正月のごちそうで疲れ気味になった胃を休めるためにも

温かく心身ともにほっこりしたい正月らしい食べ物だとか。

新年には神社に初詣に行きますが、

お寺では修正会(しゅしょうえ)が行われます。

正月という言葉には一年のゆがみを修正する月という意味もあるようです。

なんでも長い年月に自然と誤差が生じるように、

人も時とともに考え方や暮らしぶりが正しいところからずれがちになる。

それを修正するのが正月だそうです。

ここ数日、今季最強の寒波と言われていますが

信楽では例年の冬日と変わらず積雪もありません。

椿の花がぽつぽつと咲いています。

 

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(つばき)

作品紹介 谷野 明夫作 『象嵌壷』

2024年12月15日 更新

谷野 明夫(たにの あきお)氏の作品を紹介します。

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庭の立ち木にまだ残っている紅葉の葉の間から

侘助つばきの白いかわいらしい花がいくつも見え、

それなりに整えられた冬の庭に凛として静かにつばきの花が

咲いていた今までの十二月とは違う風景を眺めています。

町の陶器の業界では、来年の干支「巳」の

信楽焼の置物つくりにとても忙しいようです。

新年を迎える準備だなーと感じます。

天地の陽気とは別にはるかかなたの天体では

冬の星座がきらめきます。

信楽の冬の夜空は素晴らしく

きれいだと思うのは私だけでしょうか。

二月二十一日は冬至

夜が最も長く、昼が短い日。

太陽の力がこの日を境に再びよみがえってくるとか。

今年もあっという間に過ぎたような気がします。

毎年思うのですが一つ歳を重ねることが

一つ輝きを増す人生になるようにと

今年も年初めの願いだったのですが。

皆様どうぞよいお年をお迎えください。

 

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(つわぶき)

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