ギャラリー有楽【信楽】

有楽だより

作品紹介 鈴木 大弓作 『四方大皿』

2019年11月14日 更新

鈴木 大弓(すずき ひろゆみ)氏の作品を紹介します。

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11月半ばになって針葉樹の多い信楽の山々も所々美しい紅葉に変わり、

山頂から順番に装い始め秋がゆっくりと深まってきたのを楽しんでいます。

紅葉に彩られた秋の山を「やまよそおう」というようですが

空気が澄み光も柔らかなこの季節

特に美しく心を惹かれるのは日々の夕暮れの空の色

刻々と形を変える雲とともにいろいろな景色を作って

疲れた気持ちを洗ってくれます。

今は菊の花がいい香りとともに秋を惜しんでいるようにも思います。

枯草の野の中で凛としているのは野菊だけ。

椿もつぼみをたくさんつけて出番を待っているようです。

 

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(のぎく)

作品紹介 迫 能弘作 『炭化たたき壷』

2019年10月31日 更新

迫 能弘(さこ よしひろ)氏の作品を紹介します。

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秋の作品展にはたくさんの人々にご来店いただき

有難うございました。御礼申し上げます。

忙しく過ごしている間に、8日は立冬を迎える時季になりました。

ここ信楽でもこんな暑い日は今までに覚えていないなあ

と思うほどの猛暑だった夏はなかったかのように、

冬の始まりを感じる朝夕の冷え込み。

日中の風は過ごしやすく、でも木々は少しずつ色づき始めています。

庭の刈込のどうだんつつじはその輪郭を赤で描き、

蝋梅の葉は黄色に染め始めています。

美しい可愛い花を咲かせた野の草草は、

来年に続く子孫のために種をまき散らし、根をはびこらせ、

着々と準備を進めて、はやその存在をもなかったかのように

枯れてしまったのもあります。

今は苔の中にまっ白い小さくかわいらしいセンブリの花がたくさん咲いています。

 

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(のぎく)

信楽焼有楽作品展のご案内

2019年10月15日 更新

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(きばなほととぎす)

作品紹介 杉本 祐柞『蹲花入れ』

2019年10月01日 更新

杉本 祐(すぎもと ゆう)氏の作品を紹介します。

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緑色から黄金色に変わりうねりながら

家の周りを囲んでくれていた稲もすっかり刈り取られ、

むせかえるような藁のにおいだけが残る広々とした田園風景に姿を変えました。

新米の時期は、その品種や地域の収穫期にもよるようですが

桜前線のように北上していくようです。

秋はどの季節よりも心に迫ってくる気がします。

夕暮れの茜色がじいーんと染みたり、ざわざわとゆれるすすきや

白や紺のかわいい野菊の花がきゅーんと切なかったり。

何を見てもすぐに溢れそうになるのは私だけなんでしょうか。

 

当 有楽では、10月16日(水)~29日(火)まで

会期無休で有楽が選んだ作家の作品展を計画しています。

今始まったNHK朝の連続テレビ小説「スカーレット」

作品の主な舞台は信楽です。

小さい秋をみつけにぜひ信楽にお越しください。

お待ちしています。

 

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(しろばなほととぎす)

作品紹介 藤田 長夫作 『刷毛目向付』

2019年09月15日 更新

藤田 長夫(ふじた おさお)氏の作品を紹介します。

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九月九日は五節句の一つ「菊の節句」とも呼ばれます。

古くは菊花には霊力があるといって飾って観賞したり、

菊酒を飲んで健康や長寿を願う習慣があったそうです。

今は年中栽培されているので親しみのあまりそんな気持ちも忘れがちですが。

野に咲き始めた野菊など自然の優しい恵みを楽しんで愛でています。

去っていった台風の影響からとか青空や周りの景色はすっかり秋というのに

日中は真夏並みの熱波に見舞われています。

でも夜になるとその風は心地よく感じられ、

空気が凛と澄み渡っているからか月夜の美しさも格別。

黄金色に輝く大きい月を眺めていると

すずやかな虫の音も聞こえてきます。

稲刈りも始まりました。

すすきの穂も風になびいています。

藤袴も、萩もいっぱい咲いています。

 

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(しゅうかいどう)

作品紹介 藤田 長夫作 『土瓶』

2019年09月01日 更新

藤田 長夫(ふじた おさお)氏の作品を紹介します。

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大きい強風圏を持つ台風10号が去ってから、蒸し暑い日や

急に降る豪雨などの日がつずいたのですがこれは秋雨前線の影響とか。

一気に気温が下がり、朝夕のみならず昼間でも心地よい冷ややかな風が吹くようになりました。

こんなに急に季節の変わり目を見るなんて・・・

そういえば少しずつ日暮れが早くなりました。

緑色から黄色に変化したといっていた稲穂も黄金に輝き、

波打ち、トンボがふわりふわりと宙を飛び

満ち足りた豊穣の時を教えてくれているようです。

野には、赤白金の水引き草、りんどう、いろいろの種類の萩の花、

月見草など水分を十分に取り込み、自然の秋を演出してくれています。

今日9月1日は立春から数えて210日になるといわれ、

台風等による災害の多かった日だそうです。

今後は、ことなく済みますようにと祈りばかりです。

 

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(みずひきそう)

作品紹介 石山 哲也作 『象嵌泥彩螺旋一輪挿し』

2019年08月14日 更新

石山 哲也(いしやま てつや)氏の作品を紹介します。

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台風10号の動きを伺い無事に通り過ぎることを願いながら、

暑い暑い毎日をしのいでいます。

8月は葉月、秋風月(あきかぜつき)、雁來月(かりくつき)、

燕去月(つばめさりつき)といういろんな呼び方があるようです。

例年なら空や雲の色、そして形、咲く花や、遊ぶトンボなど

自然からそっと秋の気配を感じ、ご先祖様をお迎えし、

またお送りするそんな行事に忙しいのですが。

今年は会う人ごとに「熱中症にならないように気を付けてください」

とのご挨拶が飛び交っています。

信楽は地形的に日中は暑くても朝夕は涼しく

「極楽のあまり風」とか勝手に名付けてありがたく涼んでいたのですが

今年はその風もなく。

でも家の周りの田んぼの稲の穂はすっかり出そろい

その色もはや青から黄いろに変わっています。

 

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(きくいものはな)

作品紹介 伊藤 昭人作 『海鼠釉皿』

2019年07月31日 更新

伊藤 昭人(いとう あきと)氏の作品を紹介します。

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梅雨明けと言う言葉を聞くと同時に台風6号による大雨に見舞われ

今は湿気の多い暑い暑い日が続いています。

青空から差し込む紫外線がギラギラとその量を一気に増し、

曇りでも大量の紫外線が降り注いでいるとか。

その連日の雨のため信楽では例年7月下旬の夜に行われていた

愛宕山までの松明奉納「火まつり」が中止になりました。

産業や生活、文化にかかわる神事だと。

古く江戸時代以前から地元の人たちが土と火と陶祖に感謝し、

安全と焼き物の発展を願って続けてきたそうですが

致し方なく残念です。

自然の音のようにじーじーと耳慣れた蝉の声、

今朝朝顔が大きく美しく咲いていました。

子供たちは夏休みなのですね。

祇園さんと同時に咲くひおおぎの花もすっかり終わり、

われもこうがひと固まりになって、

我も亦紅と主張をしています。

今年も早ご先祖様をお迎えするお盆ですね。

 

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(われもこう)

作品紹介 鈴木 大弓作 『花入れ』

2019年07月15日 更新

鈴木 大弓(すずき ひろゆみ)氏の作品を紹介します。

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梅雨と言えば当然ですが、湿気の多いはっきりしないお天気が続いています。

周りの自然はたっぷりの水分を得てのびのびとして過ごしているようで、

生き物もぶんぶん、こつこつと邪魔されることなく、

自分の仕事に精を出しているように見えます。

木立の間を吹き抜けるそよ風が青田風となって、

伸びた稲穂を揺らしています。

豊かな自然が私たちの目を楽しませ、心を豊かにしてくれると同時に、

無数の命をはぐくみ多くの実りを与えてくれるのだと感謝しています。

自らもその自然の一部として、草引きや木の枝の整えなどを暇を見てやっています。

示し合わせたように一緒に咲くと思っていた野の花

(とらのお、ほたるぶくろ、もじずり、なでしこ、のばら、むらさきつゆくさ、

どくだみ)などの遅咲きの花がいまあちこちで遠慮がちに美しく咲いて、

より一層愛でられているようです。

夏の日の長さを上手に生かして、いい時間をうまく利用すること。

そんな季節に寄り添うような生活が夏の日々を

楽しく過ごすヒントになるかもね。

 

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(あじさい)

作品紹介 古谷 和也作 『木の葉皿』

2019年07月01日 更新

古谷 和也(ふるたに かずや)氏の作品を紹介します。

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梅雨入りと言う言葉を聞いたばかりなのに、

遠くで熱帯性低気圧が台風に変わるかもとか・・・

晴れた日でも湿気を含んだ風が頬をなで、

野原を駆け回っているような気がします。

この気まぐれなお天気に合わせながら掃除、洗濯、

買い物、草引きなど忙しく過ごしています。

でも早文月(ふづき)一年の半分が過ぎ、

後半に入ってしまったのですよね。

日中が長い毎日、あわただしく過ごすよりは

ゆったりと、流れる時を大切に。

そんな暮らし方の中に夏の楽しみがあるのではと。

今朝、庭の苔の上に夏椿の真っ白い花が六個落ちていました。

一日花ですが花が咲いたのも気づかずにいたこと以上に

緑が濃く美しい苔に気持ちがのりました。

よく見るとなおなお美しく、小さな自然を見るような、

時が止まっているような感覚になり驚きました。

どこにいるのかホトトギスのさえずり「テッペンカケタカ」を

今年初めて聞きました。

 

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(あじさい)

作品紹介 神崎 継春作 『信楽耳付花入れ』

2019年06月15日 更新

神崎 継春(かんざき つぐはる)氏の作品を紹介します。

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六月と言えば梅雨でジメジメ、なんだか気持ちも滅入りそうな季節と言うイメージですが、

ここ一週間もしっとりとした空気をはらんだ

すっきりとしないお天気が続いています。

でも植物にとっては恵みの雨。

天からの潤いをいっぱいに受け美しさを誇る紫陽花が

その花の大きさと色を競いながら所狭しと咲いています。

その片隅にとらの尾やドクダミがまっ白の花を咲かせ

清楚な感じを出しています。

田植えしたばかりはひょろりと頼りなかった苗も

すくすくと育ち、たくましく伸びています。

今は一年で一番昼が長い夏至(22日)の候、

季節はいつも早足に過ぎていきますが

夏の訪れを予感させてくれる厳しい光も時折さしてきます。

 

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(とらのお)

作品紹介 澤 克典作 『信楽壷』

2019年05月31日 更新

澤 克典(さわ かつのり)氏の作品を紹介します。

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山・里ともに新緑が眩しく感じられます。

田植えや茶摘み、淡竹の収穫、山椒の実摘み、ふきとり、

蕨採りと忙しく。

自然とともに生きていることが実感できる季節です。

『八十八夜の別れ霜』と言われていますが

信楽はこの言葉より一週間遅れで昔から本格的に

農作業に取り掛かる目安の日になっているそうです。

家の周りの田んぼの植え付けがほとんど終わり、

夜などはかえるの合唱でにぎやかですが、

加えて、植え付けられた田んぼの水面に各家の灯りが映り、

倍増したにぎやかな街を作り出しています。

庭には、スズラン、ギボウシ、アザミ、野ばらが咲き、

燕も巣作りのためその条件に適ったところを探しているのか、

同じところを幾度となく飛び交っています。

今日から衣更えですね。

 

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(せんだいはぎ)

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