鈴木 大弓(すずき ひろゆみ)氏の作品を紹介します。
夜半に雨が降っていたのか植物はみな生き生きとしていて、
今夏は庭の草木に一度も水やりをせずに過ごしてきました。
暑くてじっとしていても汗の流れる日々、すぅーと吹く風にも心地よさと、
どこかに秋の気配を感じられます。
幼いころ、祖母がかぶっていた手ぬぐいをそっととって
「極楽のあまり風やね」とありがたそうに言っていた言葉を懐かしく思い出しました。
太陽がキラキラと光るような、じんじんとしみいるように蝉のなく夏の日が
例年より少なく思ったのですが季節は確かに移っているのですね。
日暮れも早くなりました。空の色もそこに浮かぶ雲の様子も。
今朝、すすきに穂が出ているのに気が付きましたので信楽焼の花入れに
早咲きのホトトギスを添えて入れました。
(しゅうかいどう)