荒川 智(あらかわ さとし)氏の作品を紹介します。
立秋が過ぎればさわやかな風が吹き始めるのが例年なのですが、
今年は連日の猛暑とコロナウィルスのことで
気力まで奪われそうな毎日です。
残暑の厳しさをひと時忘れさせてくれるのは
ここ3・4日の午後に降る急激な雨。
大粒の雨が前触れもなく急に厳しく降るがそれも短時間。
そしてこのあたりだけ。
夕立は馬の背もわけるというと聞いたが、
道の信号一つ隔てた地域は晴れとか。
今日から長月。
確かに日暮れは少しづつ早くなりました。
田んぼの稲穂は黄金色になり、
花を咲かせていた夏草も自然に枯れ草に変わり、
実や種を蓄えて来春の準備をしています。
そして、今はたかさごゆり、つきみそう、
はぎなどが静かに咲いています。
夕方美しい夕焼けに見とれていると、
スーッと吹き抜ける風から秋を感じることがあります。
これがおばあちゃんが言っていた極楽のあまり風でしょうか。
(やぶらん)