石山 哲也(いしやま てつや)氏の作品を紹介します。
一雨ごとに寒さは緩み、あたりの風景も変化して
木々には若々しい新芽、花のつぼみも少しずつほころび始め
おうばい、ばいも、ふきのとうなど
いずれも薄黄色の花が待ちわびていたように
例年と変わらぬ顔を見せています。
でも、いつものように心浮き立つ春とは異なり、
新しい生活様式の下で迎える今の暮らしに
何か戸惑いを覚えるような重苦しさもあります。
美しいと感じるほどの自然と、人々の気持ちが一体となって
春の華やいだ光景があったのだといまさらのように感じています。
桜の下でお花見をする、そんな当たり前の光景や
暮らしが一日も早く戻ってくることを願い、
心して過ごしていきたいと思っています。
三月は事や人とのお別れの月。
振り返ってよく反省し、感謝して
新しい年度を迎えることに希望や意欲を持ち、
夢を描きながら明日へとつないでいきたいものです。
(ふきのとう)
(おうばい)