小谷 日以呂(こたに ひいろ)氏の作品を紹介します。
暦の上では春に入ったのですが信楽はまだ低温のまま。
等圧線の目がギュッと詰まった予報図を見るだけで積雪や吹雪が目に浮かぶ。
とは言え信楽の今年の積雪は大寒の日の一度だけ。
雪国にお住いの方々の御苦労はいかばかりかと。
春は名のみの風の寒さやという歌詞(唱歌 早春賦)
その通りの毎日です。
小鳥たちはどこから来たのか沢山たくさん、あちこちと飛び回り、
冬の庭を飾っていた色々の木の赤白の実をすっかり食べつくし、
今では霜で少し不細工になった椿の花を遠慮なくついばんでいます。
「東風解凍(春風氷を解く)」「魚上氷(うお氷をいずる)」とか
春の始まりを知らせる第一候目です。
でも、でも、でもどこからか、何がどうとは言えないのですが
春の息吹が感じられるんです。
陽光からでしょうか、湿度でしょうか
自然のにおいからでしょうか。
うれしいです。
春風が吹き、感染拡大が少しでも落ち着きますように。
(つばき)