谷 穹(たに きゅう)氏の作品を紹介します。
紫香楽の雲井(くもい)地区にある我が家有楽は
毎朝のように濃霧に包まれ陽の光が差し込んで
周りの景色が見えるまで乳色の靄の中で
一人だけの不思議な世界にいるようです。
以前このあたりにお住まいだった人にお聞きしたのですが、
この地名は霧や湿度の多いところからつけられたとか
また夕方は大きい刷毛で好きな色を
いろいろ思い切り伸ばしたような
瞬時に変わりゆく夕焼け空の美しい毎日。
昼間は雲一つない青空の下、
赤や黄に色づくこずえの色が日々鮮やかさを増す庭や山々。
ひんやりとした風の中のあたたかさ。
ハナミズキやどうだんつつじの紅葉が今年は特に美しく
秋の風情を醸し出しているように思います。
茶の花や山茶花も咲き始めました。
と言っているうちに冷たい風が吹いてきたりして・・・
野菊などもすっかり枯れ草に変化し
さらに紅葉が進みそうです。
(紅葉)