古谷 和也(ふるたに かずや)氏の作品を紹介します。
長かった夏の後はさわやかな秋の空気の流れが
ことのほか心地よく感じられます。
日中の信楽を渡るその風は暑くもなく肌寒くも無く。
とはいえ空の移ろいが目まぐるしい季節に入りました。
汗ばむほどの陽気かと思うと急に冷たい雨が降る。
戸外に出したものを急いで取り込むと
雲の間から澄んだ陽ざしが届く。
一日の中でもくるくる天気が変わる日々。
「人の心と秋の空」のことわざのように。
朝や夜は冷え冷えとして暖房が恋しいほど。
山や野は、まだずっしりと青く、
稲を刈り取られた広々とした田んぼだけが
秋を物語っているようです。
のぎく、ほととぎす、おかりんどうが
水分を得て茂った草の中で隠れるように咲いています。
庭の苔の中にせんぶりが咲き始めました。
有楽では常に信楽焼の今を揃えて
皆様のご来店をお待ちしています。
(ほととぎす)