杉本 貞光(すぎもと さだみつ)氏の作品を紹介します。
庭の木々楓は紅葉した沢山の葉を木の上で風に躍らせながら
十二月を迎えました。
まだ落ち葉にはなっていません。
私が庭の掃除をするようになって初めてのことです。
例年ならそれなりに掃除を済ませて遅れて落ちる葉を見て
「落ちてなお美しい」なんて思う心の余裕もあったのですが。
よく見ると同じ木の枝にあっても一枚一枚の木の葉の色が
微妙に違うことがわかりました。
どこまでも多様ということなのですね。
鮮やかな赤と緑の葉が並んで風に揺れているところもあり、
はっきりとした色の違いを感じいかに深く複雑かを感じました。
そして日ごとに朱色に揃えていくようです。
椿はつぼみがたくさんついているのですが
まだ咲きそうにありません。
千両・万両・拾両のヤブコウジなどは実の色を濃くして
飾られる新しい年を待っているようです。
最後のカレンダーになりました。
師走です。
家庭での暖房の準備も整いました。
八日は針供養。
十三日「正月事始め」
それにしても過ごしやすい暖かい信楽の十二月です。
(せんりょう)